リンパは縁の下の力持ち!
カテゴリー:整体ブログ 公開日:2012年05月14日脳幹を整えて自律神経&女性ホルモンのバランスを整える大阪堺市/整体院エール 木村です。
こんばんは!^^
ホメオスタシスってスゴイ!
体内で最も多い液体は?と聞かれたら
「血液!」と思う方が多いかもしれませんね。
ですが、最も多いのはリンパ液であります。
リンパ液はカラダの全細胞を取り囲んでいます。
図で示すと、血液によって運ばれる栄養素や酸素などが
血管の隙間からにじみ出ていきます。
そのにじみ出た液体が(※)リンパ液です。(正確には組織液)
これらの液体成分は、細胞一つ一つに入り込み細胞の栄養素となり、要らなくなった老廃物をこの液体を介してリンパ管や静脈へと流入させるという、大変重要な役目を担っています。
ちなみにこれらの液体は、リンパ管、静脈、それぞれのルートを旅して、
最終、静脈角というところで合流し心臓へと向かいます。
ではなぜ、不要になった老廃物は、
リンパ管、静脈と別々なルートを経由していくのか?
細胞から排泄される老廃物にはCO2やH2Oなどの小さな分子のものから、細菌やたんぱく質、脂などの大きな分子のものまでが存在します。
そもそも、毛細血管の間隙はかなり狭いので大きな分子の物質が通るには困難です。
【図1】を例に示すと赤血球に付着している酸素は毛細血管の隙間を出ることはできるが、赤血球そのもは隙間を通れない。
逆もしかりで、青矢印ルートのCO2や不要物は毛細血管の隙間を出ることはできるが、大きな分子である細菌やたんぱく質、脂などは通れないため、【図2】のリンパ管を通って排出される。
【図1】
【図2】
血液が全身を循環するのにかかる時間は約40秒~50秒。
それに対してリンパは、全身に循環するのに12時間~24時間くらいかかります。
これって、すごい利に適っているんですよ。
呼吸などに関与する液体ガスは、早くカラダが必要としているので、早くに供給される側、すなわち静脈を通り
細菌やタンパク質が通るリンパの方は、ゆっくりしたスピードによりきちんと細菌の駆除や不要物の濾過という大切な仕事ができるようなシステムなっているんでしょうね。
ホメオスタシスって、ホントすごいですね。